応募者利回り
応募者利回り(おうぼしゃりまわり)とは、債券の投資において新規発行の債券を発行日に購入して、満期日まで保有した場合の利回りを指す。額面発行の債券の場合は応募者利回り=表面利回りとなるものの、額面より高い価格や低い価格で発行される債券の場合は異なってくる。
応募者利回り={表面利回り+(額面金額-発行価格)÷償還年数}÷発行価格
たとえば、額面100円の債券で表面利回り1%満期5年、発行価格が101円の場合を考えてみる。
{1+(100-101)÷4}÷101=0.7425%
となる。よってこの債券の応募者利回りは0.7425%となる。
オーバーパー(額面以上の価格)で発行される場合は表面利回り>応募者利回り
アンダーパー(額面以下の価格)で発行される場合は表面利回り<応募者利回り
となる。
国債の中では「新窓販国債」の場合、発行時の額面と募集価格が異なるため、表面利回りと応募者利回りに差異が生じる。このように額面価格で発行されない債券の場合は見た目の利率である「表面利回り」ではなく、この応募者利回りでみるのが正しいといえる。
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