新窓販国債 | 国債の種類と特徴
新窓販国債(しんまどはんこくさい)とは、個人投資家を対象とした利付国債です。2年、5年、10年を満期とする固定利付国債で、ネット証券や証券会社等で購入できます。ちなみに、類似の個人を対象とした国債には「個人向け国債」があります。こちらと商品性が異なりますのでご注意ください。
2016年2月1日: 現在、市場金利の低下によって、新窓販国債の販売が停止されております。ルールに基づいて発行してしまうと金利がマイナスとなってしまい、投資価値が無くなってしまうためです。
新窓販国債の発行例と特徴
新窓販国債は個人向け国債以外で、個人投資家が購入できる国債となっています(ただし、購入者に制限はなく、法人や組合などの名義でも購入可能です)。現在のところ2年満期、5年満期、10年満期の3種類の国債が用意されています。
発行は毎月1回の発行となっています。
金利タイプ:固定金利
利払い:年2回(半年ごと)
購入単位:五万円以上五万円単位
新窓販国債と個人向け国債の違い
新窓販国債は、個人向け国債と似ているので、お互いの違いについてまとめてみたいと思います。
新窓販国債 | 個人向け国債 | |
---|---|---|
満期 | 2年、5年、10年の3種類 | 3年、5年、10年の3種類 |
利払い | 年2回 | |
購入単位 | 5万円以上、5万円単位 | 1万円以上1万円単位 |
額面と募集価格 | 発行の都度決定 | 100円につき100円 |
中途換金 | 不可! 市場で売却になるため譲渡損(益)が出る可能性があります。 |
可能 発行後1年を経過すればいつでも換金することが可能です。 |
発行頻度 | 毎月 | 5年、10年は年4回。 3年満期は毎月 |
途中売却 | 市場で売却できます。 | 中途換金のみ可能。 |
金利水準 | 新窓販国債 > 個人向け国債 |
※新窓販国債の2年債については、2014年10月より募集停止となっています。また、2015年1月には5年債についても販売停止となっています。さらに2015年2月分よりマイナス金利導入の影響により10年満期タイプも販売停止となっています。
中途換金の可否
個人向け国債との大きな違いとなるのは、「中途換金の可否」というところです。
個人向け国債は、販売から1年を経過すればいつでも国債を解約することができます。そのため、100円で買った国債を金利動向にとらわれず、必ず100円で換金してもらえるわけです。
一方の、新窓販国債の場合は、市場での売却ということになります。国債価格は時価で売買されます。一般に市場金利が発行の金利よりも高い場合は売却損が発生、逆に金利が低い場合は売却益が発生します。
ただし、新窓販国債を売却する場合は取り次ぐ証券会社(銀行)が買い取る形が一般的です。この場合、手数料等を含めると多少金利が下落したとしても損失が発生する可能性が高いという点に注意が必要です。
そのため、原則的には窓販国債は投資したら最後まで(満期まで)保有するというのが前提となってきます。
額面と募集価格
あと、少し分かりにくいのが「額面と募集価格」です。通常債券は100円の額面に対して100円で発行されます。個人向け国債の場合も同様なのですが、新窓販国債は「100円の額面につき100円7銭で発行」といったように変則的になるのです。
状況によって額面よりも高いオーバーパーで発行されたり、額面より安いアンダーパーで発行されることもあります。
そのため、額面に対する表面利回りと、応募者利回りに差が生じることになります。
よくわからないという方は実際に投資した時の金利は「応募者利回り」になるということを覚えておいてください。
金利水準の違い
また、「金利水準」の違いも重要です。金利は一般に同じ期間の国債同士を比較すると「新窓販国債 > 個人向け国債」となります。
そのため、「国債投資を満期まで保有するのが前提といいう投資を検討している方は個人向け国債よりも新窓販国債の方が有利」となります。
※個人向け国債については最低利回りとして0.05%が保証されているため、それを下回る市場金利の場合は逆転現象が発生することがあります。
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