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国債の種類と特徴

国債と一口にいっても実にたくさんの種類があります。日本国が発行する国債だけをみても、利付国債、割引国債、物価連動国債、個人向け国債など多数です。ここでは、日本で発行されている(日本国が発行している)国債についてその種類や特徴をわかりやすく解説していきます。

満期による違い

国債は債券ですので「満期(正式には償還期間)」があります。満期を迎えるとその国債は「償還」されます。償還とは元本を返金するという意味です。この満期には下記の期間があります。
一般的に、「償還期間の長い国債ほど金利(利子)が大きくなります」。ただし、「逆イールド」といって逆転現象が起こることもありますのでご注意ください。

超長期国債

あまり一般的ではありませんが、15年、20年、30年、40年という期間が設定された国債があります。これらを総称して「超長期国債」と呼びます。

長期国債

国債の中でもベースとなる国債で償還期間は「10年」となっています。経済ニュースなどでかたられる「長期金利」というのはこの「長期国債の金利」のことを指しており、経済における指標としても使われています。

中期国債

償還期間が2年、3年、4年、5年、6年と設定されている国債を「中期国債」と呼びます。

短期国債

償還期間が1年以内の国債。1年、6か月となっている国債を指します。

 

利子の支払い方法・満期時の取り扱いによる種類

国債は利子の支払い方法(利払い方法)や満期(償還)時のお金の支払われ方によって下記のように分類をすることができます。

利付国債

国債の中では最も一般的といえるタイプです。半年に一回「あらかじめ決められた利子」が支払われます。満期(償還時)には発行価格と同額となる「額面」が償還されます。

変動利付国債

利付国債と仕組み自体は同じですが、「半年に一回支払われる利子が当時の金利水準に合わせて変動する」タイプの国債です。通常市場金利が上がっていれば支払われる利子も増え、下がれば利子が減ります。

割引国債

国債が発行される時点でその発行価格が額面価格よりも低く設定されている国債です。満期までの間利子の支払いはありませんが、満期時(償還時)には額面価格と発行価格の差額を受け取ることができ、それが利子相当となります。

個人向け国債

個人投資家しか購入できない国債の一つです。10年変動金利、3年、5年固定金利の3種類があります。中途解約が可能など特色があるのが特徴。2003年の販売以降で個人投資家から大きな支持を得ている人気の国債となっています。

復興応援国債

個人向け国債をベースにした国債、平成24年3月から発行される新しい国債。名称のとおり東日本大震災による被災地への復興事業資金として募集される国債です。ベースは変動10年個人向け国債と同様ですが、当初3年間の金利が個人向け国債の下限金利である0.05%となります。

物価連動国債

物価に連動するように設定されている特殊な国債です。機関投資家専用で個人投資家は購入できませんが、「投資信託(ファンド)」を通じて投資をすることは可能です。消費者物価指数に連動するようになっています。

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